原稿診断事例

【エッセイの場合】
Bさんへの回答

他人に応えているか

Bさんには、エッセイ(かつ自己啓発書のような作品)で原稿診断に応募していただきました。

実際の原稿診断より抜粋

1■結論
今回の原稿が出版社に採用され、本になる可能性は、極めて低いと判断します。

(中略)

自分を表現したい、主張したい、という意欲は感じることができました。また、これだけの分量の原稿を書いたということは、一定以上の行動を起こしたということであり、自信を持っていいと思います。

しかし、本を出版するという行為には、読み手の要望や期待に「応(こた)える」という側面があります。
無意識であれ、自覚的であれ、結果としての原稿が、他人に「応える」ものになっていることが必要です。
現状、自分が書きたいことを書いた、という段階です。

他人に「応える」ということは、他人に「合わせる」とか「妥協する」ということではありません。
結果として「満足や納得してもらえる何かを提供できているか」ということです。

そのためには、「サービス精神」や「思いやり」、あるいは「技術」「知識」、場合によっては「作戦」など、なんらかの方法が必要になります。

私の見方としては、今回の原稿執筆は、○○さんの自己確認作業(の途中経過)としての意義はあり、これはこれでいいと思います。

したがって、これを本にしたい、といったことにとらわれず(こだわると、かえってこの時点に留まることになってしまうため)、いったんこの原稿から離れたほうがいいように思います。(後略)

上記のような結論のほか、現状の原稿のどこがどのようにまずいのか、そして「他人に伝わるように書く」ための具体的な方法などを回答させていただきました。

※応募者個人を特定する情報や、応募作品ならではのアイデアには触れない範囲で、原稿診断の原文をそのまま公開しています。